開催概要
iPSを使った網膜細胞の移植などがニュースで大きく取り上げられるなど、再生医療に対する期待が高まっています。しかしながら、現在のところ移植に使われるのは、網膜や皮膚など平面状の比較的単純なものに限られます。このハードルを突破すると期待されているのが「オルガノイド」と呼ばれるテクノロジーです。このセッションでは、オルガノイドの生まれた背景、科学的意義とともに、今後の展開などを最先端の研究者二人により議論します。
日時
4月28日(日) 14:30~15:40
場所
KIITO 3F Future ステージ
参加
無料
出演者
森本 充

森本 充 (もりもと みつる)
理化学研究所生命機能科学研究センター チームリーダー
呼吸器をモデルとして、臓器の発生、再生の研究を行っている。座右の銘は「人生日々探検」。世界は不思議なこと分からないことがいっぱい。世界で一番不思議なものを、世界で一番初めに見つけて、その仕組み解き明かしたい。そんなことをいつも考えている、実験系研究者。2006年米国 Washington Univ. in St.Louis への留学をキッカケに呼吸器発生の研究を始める。帰国後、国立遺伝学研究所の助教を経て2012年10月より理化学研究所で現職。
高里 実

高里 実(たかさと みのる)
理化学研究所 チームリーダー
1979年1月生まれ、東京都武蔵野市出身。東京大学理学部生物学科卒。大学時代は合気道に打ち込む。理学博士。オーストラリアに約7年間留学後、2016年より理化学研究所所属。専門は、万能細胞から人間の臓器を作る研究。これまでに、腎臓っぽいもの(腎臓オルガノイド)を作る技術を開発し、最終的には、移植可能な腎臓を作製することを目指している。最近の趣味はベランダ菜園(トマト・レタス・カブ)だが、初心者のため失敗続き。