『3 次元都市神⼾』 陸・海・空のシームレスな移動と輸送
−⾃律運転システム・コンソーシアム(仮称)設⽴記念−

本セッションでは、⼈・街(空間)及び⾞・船・航空機(以下、移動体)などの社会における⾃律運転システムの可能性と課題について議論し、「まちづくり」の観点から⾃律運転システムを位置づけることを⽬指します。

要旨

⾃律運転を実現するためには、移動体を⼈の介在無しに制御する技術の他、それらの移動体をどのように⽤いるか、移動体が複数存在することによる競合・協調・効率の問題など、移動体の相互作⽤ネットワークとして捉え、解決する必要があると考えられます。
また、移動体を利⽤する⼈それぞれの⽬的、⽬的を導き出す⼈それぞれの価値観、あるいは環境問題やインクルーシブデザインなどの SDGs に代表される社会的価値なども重視する必要があります。この様な状況下では、コマンドをそのまま実⾏する「⾃動」運転技術だけではなく、それぞれの移動体を意思決定主体である「⾃律」運転技術として捉え直すとともに、実現に向けて、⼈・街(空間)及び移動体における役割・⽬的を考慮した⾃律運転社会システムの構築を模索することが肝要となります。
海と⼭に囲まれた⼭の⼿からウォーターフロントに⾄る都⼼部、⻄北神に広がる⽥園ゾーン、さらには海上、空路など、コンパクトかつ 3 次元の交通網を有する神⼾の特徴を活かし、広く⾃律運転システムについての可能性について議論するとともに、神⼾を拠点として今春設⽴を計画している「⾃律運転システム・コンソーシアム(仮称)」の指針について議論いたします。

会場

エリア2 デザイン・クリエイティブセンター神⼾(KIITO)3F 実験的活⽤スペース

日時

2019 年 4 ⽉ 28 ⽇(⽇)12:40〜14:10

登壇者 ※五十音順

井上 佳三:株式会社⾃動⾞新聞社
⽵本 真也:神戸市都市局 担当部長(交通担当)
⽟置 久 :国立大学法人神⼾⼤学
中野 悠⽂:神姫バス株式会社
福岡 賢⼆:スウィフト・エックスアイ株式会社
松本 浩之:みなと観光バス株式会社
武藤 ⼀浩:株式会社⽇本総合研究所
森川 ⾼⾏:国立大学法人名古屋⼤学

モデレーター

楠⽥ 悦⼦:モビリティジャーナリスト

出演者

井上 佳三:株式会社自動車新聞社

井上 佳三:株式会社自動車新聞社

2007年、自動車新聞社入社。立命館大学OIC総合研究機構客員研究員。モビリティサービスの専門誌「LIGARE」(リガーレ)を立ち上げ、移動の質の向上がQOLの向上につながることをモットーに数多くのモビリティサービスを取材。18年からはLIGARE.Newsを立ち上げ、「ひと・まち・モビリティ」に関わるニュースを配信している。15年には立命館大学でFuture Mobility研究会に参画し、豊かなモビリティ社会実現を目指す。現在は、モビリティサービスについて「伝える・ツナグ・創る」を実践している。

⽵本 真也:神戸市都市局 担当部長(交通担当)

⽵本 真也:神戸市都市局 担当部長(交通担当)

神戸市都市局 担当部長(交通担当)

1991年神戸市入庁
2011年度~西区まちづくり課長
2014年度~東部建設事務所安全推進担当課長、副所長
2017年度~住宅都市局公共交通課長
2019年度~現職

利便性の高い公共交通網の実現のため、全力でがんばります!

玉置 久:国立大学法人神戸大学

玉置 久:国立大学法人神戸大学

神戸大学大学院 システム情報学研究科 教授

システム情報学研究科長。京都大学工学部助手、神戸大学工学部講師、助教授、工学研究科教授を経て、2010年4月より現職。博士 (工学) (京都大学)。システム最適化、創発的問題解決の方法論、ドライビングエージェント、エネルギーグリッドなどに関する研究に従事。システムの時代に即した新しいシステムズアプローチの (再) 構築に取り組んでいる。

中野 悠⽂:神姫バス株式会社

中野 悠⽂:神姫バス株式会社

神姫バス株式会社 バス事業部 次世代モビリティ推進課長

1977(昭和52)年 神戸市生まれ
2000(平成12)年3月 神姫バス株式会社入社
乗合バス事業(ダイヤ編成・利用促進・運行管理等)、経営受託事業(公共施設管理、地域創生等)に従事。
現在、自動運転・MaaS・新エネルギー等の情報収集や活用策の検討を職務とする

福岡 賢⼆:スウィフト・エックスアイ株式会社

福岡 賢⼆:スウィフト・エックスアイ株式会社

スウィフト・エックスアイ株式会社 代表取締役社長
神戸情報大学院大学 理事・副学長
(株)リニアリティ 顧問

神戸情報大学院大学(KIC)は修士課程のICTイノベータコースを開設。アフリカ諸国の留学生を120名以上受け入れ、ルワンダにおけるICT教育の第一人者として国内外で評価されている。
2018年、KICと航空宇宙関連企業Swift Engineering Inc.(米国カリフォルニア州)と共同出資によりスウィフト・エックスアイ株式会社を神戸市に設立。自律飛行型無人航空機“Swift021”及びデータ解析サービスを通じた防災・減災サービス等を提供。

松本 浩之:みなと観光バス株式会社

松本 浩之:みなと観光バス株式会社

みなと観光バス株式会社 社 代表取締役

経歴
商社勤務を経て平成2年9月みなと観光バス㈱設立と同時に代表に就任
平成13年度新産業創造プログラム認定事業者
平成17年度循環型社会先導プロジェクト実施事業者
平成22、23年度 加西市交通政策アドバイザー就任
平成25年六甲アイランド地域振興会代表幹事に就任

【主な活動実績】
平成2年 9月 創業と同時に一般貸切旅客自動車運送事業の経営許可を得る
平成14年9月 一般乗合旅客自動車運送事業の経営許可を得て六甲アイランド〜阪急岡本間の路線バス運行開始
平成17年1月   住吉台くるくるバス運行開始によりコミュニティバス事業に参入、地域活性化を目的としたコミュニティバスを展開
平成28年 5月 新技術によるデジタルタコグラフ・バスロケーションシステムの開発に成功。特許9件出願・現在2件取得し運行支援システムを本格的に展開
平成29年12月現在 路線バス14系統、営業キロ数197キロの路線バス会社となる

武藤 ⼀浩:株式会社⽇本総合研究所

武藤 ⼀浩:株式会社⽇本総合研究所

株式会社日本総合研究所 次世代交通チームリーダー マネジャー

1998年03月 明治大学理工学部卒業 、同年04月 株式会社日本総合研究所入社
現在、創発戦略センター所属
入社以来、複数の事業化コンソーシアムの立上げ運営の経験(事業計画策定、資金調達実践、顧客開拓戦略策定および営業実践、特許出願(42件)、など)を経て、次世代交通チームリーダーを担う。現在、チームリーダーとして、モビリティサービスの事業化にむけ活動中。

【主な新規事業創出やプロデュース活動】
・神戸市筑紫が丘におけるラストマイル自動運転移動サービス「まちなか自動移動サービス」の事業化にむけた総合プロデューサー
・次世代交通システムの事業化を検討するCOSMOS(Community Oriented Standing-by MObility Service)コンソーシアム(2013年~2015年)の立上げ及び運営の統括
・電気自動車のコミュニティカーシェアリング(スマート・シェア倶楽部)の事業化プロデューサー
・次世代リサイクルシステムの事業化を検討するMATICS(MAterial Tracing IC System)コンソーシアム(2004年~2006年)の立上げ及び運営
【主な省庁プロジェクト】
・平成28年度「スマートモビリティシステム研究開発・実証事業:専用空間における自動走行等を活用した端末交通システムの社会実装に向けた実証」プロジェクトマネジャー
・平成29年度「高度な自動走行の社会実装に向けた研究開発・実証事業:専用空間における自動走行等を活用した端末交通システムの社会実装に向けた実証」プロジェクトマネジャー
【民間案件】
・交通、自動運転分野における戦略検討および実証、事業化のプロデュースに関するコンサルティング(多数)

森川 ⾼⾏:国立大学法人名古屋⼤学

森川 ⾼⾏:国立大学法人名古屋⼤学

名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所 教授

1958年神戸市生まれ。兵庫県立神戸高校卒業、京都大学工学部卒業、同大学院修士課程修了、マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院博士課程修了。京都大学助手、名古屋大学助教授、MIT客員准教授を経て、2000年から名古屋大学大学院教授。
専門は、先進モビリティ、交通計画、都市計画。

楠⽥ 悦⼦:モビリティジャーナリスト

楠⽥ 悦⼦:モビリティジャーナリスト

心豊かな暮らしと社会のための、移動手段・サービスの高度化・多様化と環境について、分野横断的、多層的に国内外を比較しながら考える。自動車新聞社のモビリティビジネス専門誌「LIGARE」初代編集長を経て、2013年に独立。「東京モーターショー2013」スマートモビリティシティ2013編集デスク、西宮市都市交通会議の有識者委員、自転車の活用推進に向けた有識者会議の委員。自治体の地域交通や国の有識者会議委員、講演、プロジェクトのコーディネーター、プロモーションツールの作成など、活動は多岐に渡る